2017-09-16 3.2の衝動 詩 ゆらゆらと電車に揺られる帰り道 土曜の夜には通勤の面影がない 平日の夜に潜む魔物は息を潜めている 空気はどことなくおだやか それでいて適度に冷たい 同じ空間に居合わす偶然 それでいて、この空間は他人の集合体 不思議だな こんなに近い距離にいるのに きっと次にすれ違うことがあっても気が付かない まるで存在がなかったかのよう きっとこの広い世界ですれ違うことや 隣に居合わせることは 天文学的な確率のはずなのに
2017-09-12 伝う 詩 雨が伝う 窓の外の景色 流れ行く音に そっと耳を寄り添わす 欠片ばかりの小さな音にも わずかばかりの微かな声でも 確かに、それは存在していて 己の存在を一生懸命に保っている 意識か無意識かは問わずに 自分であっても きっとそうなんだ 日々の生活に押し流されて 心の声を聞き取れなくなる 気が付いた時が 修正できる最後の時
2017-05-27 朝がきた 詩 微睡むような朝方 太陽の光が射し込む強くない日差しも心地よいまるで 吹いてない風をも感じさせる あぁ、どうかこのまま 時が流れなければいいのになんて思うほどに 心地よい時間 いつだって朝は新しい まっさらな時間にいざ